神田清子学長がAONS 2025 Excellence Award(Research部門)を受賞しました
2025年11月末にフィリピン?マニラSMXコンベンションセンターで開催された第7回アジアがん看護学会(AONS)において、本学学長の神田清子教授が AONS 2025 Excellence Award(Research部門) を11月28日に受賞いたしました。

(右:神田清子学長)
本賞は、アジア地域におけるがん看護学の発展に顕著な貢献をした研究者に対して授与されるものです。神田教授は15年以上にわたり、化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)の症状マネジメントに関する研究を継続しており、その学術的成果と臨床への貢献が高く評価されました。
CIPNは、がん治療を受ける患者の生活の質を長期にわたり低下させる難治性症状であり、依然として有効な支持療法が確立されていません。神田教授は、がん患者の体験を質的に分析し、日本で初めて 身体的?心理的?社会的側面を包括的に測定できるCIPN評価ツール を開発しました(BMC Cancer, 2019)。本ツールは『化学療法誘発末梢神経障害 臨床ガイドライン(2023年版)』に引用されるなど、国内外で高い評価を受け、現在では臨床現場でも広く活用されています。
さらに、開発したスケールを用いて、CIPNの自己モニタリングを取り入れた介入研究を実施し、その有用性を明らかにしました(Asia Pac J Oncol Nurs, 2023;The Kitakanto Medical Journal, 2024)。
今回の受賞は、患者の生活に深く寄り添い、がん看護学の発展に取り組んできた継続的な努力が国際的に認められたものです。本学は、今後も地域および国際社会に貢献する看護研究と教育を推進してまいります。
